RailsとGlassFish、JBoss Seamに注目--NRI調査

大野晋一(編集部)

2007-05-23 16:04

 野村総合研究所(NRI)によれば、今後評価が高まるオープンソースソフトウェア(OSS)として「Ruby on Rails」と「GlassFish」、「JBoss Seam」が挙げられるという。23日、「NRIオープンソースマップ(2007年4月版)」の公開と併せたコメントの中で述べられたもの。

 

 NRIオープンソースマップとは「企業システムで採用された実績がある、あるいはNRIが注目しているOSSを、公開されている情報をもとに、関連ドキュメントの量、種類、リリース回数、品質などの「成熟度」と、ウェブサイトでの関連用語登場回数、検索サイトでのヒット数などの「プレゼンス」という2つの軸でレーティングの上でマッピングしたもの」(同社)。2006年8月に11のOSSを対象に公開されたものがアップデートされた。

 

 今回公開されたマップでは、TomcatやSugarCRMなど著名なものを含む28のソフトウェアが対象になっている。分野はアプリケーションサーバ、ミドルウェアから開発フレームワークやシステム管理ツールなど多岐にわたっている。

 

 Ruby on RailsとGlassFish、JBoss Seamのなかでは成熟度とプレゼンスともにRuby on Railsが最も高い。Ruby on RailsはRubyを使ったフルスタックタイプのウェブアプリケーション開発環境だ。

 

 GlassFishとJBoss SeamはともにJava開発にかかわるソフトウェアで、ともに「Java EE5」というエンタープライズJava開発の新しい流をとりいれたもの。GlassFishはSun Microsystemsがオープンソースとして公開したJava EE5対応アプリケーションサーバ、JBoss SeamはJSFやEJB、BPMなどのコンポーネントの接続を行うフレームワークだ。

 

 また、同社では「Struts」「Spring Framework」「Hibernate」「Nagios」について、成熟度のプレゼンスともにエンタープライズで高いレベルの機能を実現するOSSと評価している。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. ビジネスアプリケーション

    ITR調査結果から導くDX浸透・定着化-“9割の国内企業がDX推進中も成果が出ているのはごく一部”

  2. セキュリティ

    最新調査が示すセキュリティ対策の「盲点」とは?|ゼロトラスト、生成AI、サプライチェーンリスクの実態

  3. セキュリティ

    セキュアな業務環境を実現する新標準「Chrome Enterprise Premium」活用ガイド

  4. セキュリティ

    失敗しない「脱PPAP」とは?主要ソリューション5つを徹底比較してわかった勘所

  5. ビジネスアプリケーション

    調査結果が示す「生成 AI 」活用によるソフトウェア開発の現状、ツール選定のポイントも解説

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]