Googleは5月31日、開発者向けのイベント「Google Developer Day 2007」を東京都内で開催した。GoogleのAPIやGoogle Gadgetsなどについて解説し、これらを使った第三者のサービス開発を促すのが狙いだ。
オーストラリアや日本、フランス、英国、米国など世界10カ国で同時に開催する。これほどの規模のイベントを開催するのはグーグルとしても初めてのことだ。全世界で5000人以上の開発者が参加する見込みだ。
基調講演ではGoogle Uber Tech Lead/ManagerのGreg Stein氏が登場し、Googleのサービスにおけるオープンソースの重要性やAPIを公開した狙いなどについて語った。APIを公開することで開発者がアプリケーションを開発しやすくなり、面白いサービスが増える。それはユーザーにとってメリットがあると同時に、Googleにとってもウェブ上のサービスが増えるというも恩恵が生まれるという。「我々は皆がウェブを強化する環境を作りたい」(Stein氏)
また、ゲストとしてはてな取締役 最高技術責任者の伊藤直也氏が登場。Google APIをつかったはてなのサービスを紹介しながら、APIによってウェブアプリケーション開発の敷居が下がったと指摘。特にGoogle Mapsのように、大規模なインフラや投資が必要なサービスのAPIが公開されていると、個人でもさまざまな面白いサービスが開発可能になるとした。
「APIは技術者の力を高めるもの。APIはネットを豊かにする」(伊藤氏)