NECは6月6日、中規模企業向けERPパッケージ(統合業務パッケージ)製品「EXPLANNERシリーズ」の事業強化を発表した。国内と中国における事業体制を強化するとともに、商品ラインアップを拡充する。
国内の販売体制は、NECネクサソリューションズに100人規模のEXPLANNER営業/サポート体制を確立するほか、日本コンピューター・システムに50人規模のEXPLANNERサポート体制を確立し、EXPLANNER販売店のシステムインテグレーション(SI)活動を支援する。
中国では、NECソフトの中国における開発拠点であるNEC軟件(済南)が新たにEXPLANNERの一部開発業務を担当し、国内との開発2極体制を確立する。また、神戸ウェーブと協業し、上海や天津などを拠点とする100人規模のサポート体制を整える。さらに、シンクライアントシステム「Virtual PC Center」への対応を予定している。
EXPLANNERのラインアップ拡充としては、以下のサービスおよび製品を追加する。
- 「プロセスパフォーマンスモニタリングサービス」:EXPLANNERで収集する各種業務プロセス上の実績データを評価/分析し、業務改善提案を行うサービス。税別価格は50万円から。8月に提供を開始する
- 「EXPLANNER/BM」:制約理論/クリティカルチェーンプロジェクト管理(TOC/CCPM)手法を適用し、各種プロジェクト活動に必要な期間短縮を目指す製品。税別価格は50万円から。6月6日に販売を開始した
- 「EXPLANNER/Vf」:卸売市場向け基幹業務パッケージ。税別価格は800万円から。6月6日に販売を開始した
- 「スタースチール」:鋼材卸/加工業向け基幹業務パッケージ。税別価格は500万円から。6月6日に販売を開始した
NECでは、この事業強化で700人規模のEXPLANNER開発およびサポート体制を整え、2009年度までの3年間で1200億円の売り上げを目指す。