VoIPの展開:コンバージェンスのメリットとデメリットを比較する

文:Deb Shinder 翻訳校正:吉井美有 2007年06月12日 08時00分

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 統合するべきか、せざるべきか、それが問題だ。企業においてVoIPを展開する場合、VoIPネットワークとデータネットワークを統合するべきだろうか、それとも別々にしておくべきだろうか?今回は、Deb Shinderがこれらの選択肢それぞれのメリットとデメリットを解説している。

 あなたの会社が現在VoIPの導入を検討しているのであれば、VoIPネットワークをデータネットワークと切り離しておくか、それともコンバージェンス(同一インフラへの統合)を進めるべきかということは大きな決断となる。「コンバージェンス」は今注目を集めているIT用語のひとつであり、一般的にポジティブな単語として受けとられている。

 「すべてをまとめる」ことにメリットがあるのは確かである一方、これら2つのネットワークを別々にしておくことにも確かな根拠がある。以下では、それぞれの選択肢のメリットとデメリットを解説している。

VoIPを既存のネットワーク上で展開するべきか?

 VoIPを既存のネットワーク上に展開し、インターネット接続をデータネットワーク用のそれと共有することにコスト面でのメリットが存在することは明らかである。しかし、企業はVoIPを導入する前にネットワークの評価を実施し、VoIPを展開した際にきちんと対応できるかどうかを見極めなければならない。

 パケットの欠落や遅延、ジッター(パケット伝達にかかる時間の変動)といったネットワーク上の懸案事項は、データ転送よりもVoIPの通話品質に対してより大きな影響を与える。このため、推測に基づいて物事を進めて後で不愉快な問題にわずらわされるよりも、それらがあなたのネットワークにどの程度の影響を与えるのかを事前に知っておくことが重要となる。

 より広い帯域幅を確保することによってネットワーク問題を解決できることは多いものの、帯域幅を増やしたからといってVoIPにまつわる問題を解決できるとは限らない。スピードではなくコネクションの「品質」によって通話の切断や音声品質の低下などの多くの問題が引き起こされているということを忘れてはいけない。実際のところ、VoIP通話はネットワークの問題に対して敏感であるため、それまで表面化していなかった問題がコンバージェンスを契機として持ち上がってくることもあるのだ。

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