電通国際情報サービス(ISID)は6月11日、デジタルビデオ(DV)による高画質多地点テレビ会議システム「QualImage/Quatre(クオルイメージ/キャトル)」の開発キット「Quatre SDK」にMac OS X対応版を追加し、13日から販売を開始すると発表した。価格は100〜500万円。別途、Quatreのランタイムライセンスが必要となる。
Quatre SDKは、Quatreの機能を自由に組み合わせ、Quatreの持つDV多地点テレビ会議機能を活用して、遠隔授業やテレビ会議システム等を開発するためのシステム開発キット。コマンドラインからの利用も可能なため、複雑なプログラムを作成しなくても、簡単なスクリプトを組み合わせるだけでテレビ会議システムなどのアプリケーションとして使用できる。また、他のアプリケーションから利用することもできる。
今回発売するMac OS X版は、Quatre SDKを価格性能比の高い「Mac Pro」や「Mac Xserve」で利用できるようにしたもので、安価なハードウェアでLinux版と同等の機能を実現できる。最大対応地点数は、Mac Pro 2.6GHz Core2x2を使用した場合、8地点程度のテレビ会議システムとして使用することが可能となっている。
また今回、新たにQuatreのGUI部分のソースコードをSDKに付属させている。システム構築の際にこのソースコードをサンプルプログラムとして参照とすることで、開発作業のハードルが大幅に下がるとともに、開発工数を削減することができるとしている。
なお、クライアントには、ファットウェア製「DVcommXP」やアクタスソフトウェア製「AcutusView」、WIDEプロジェクトがフリーウェアとして配布している「DVTS」などが利用できる。