日本エフ・セキュアは6月20日、フィンランドF-Secureが2007年上半期のデータセキュリティを総括したと発表した。
F-Secureでは、2007年上半期のデータセキュリティのトピックとして、世界各地の事件とともに、ヨーロッパに被害をもたらした暴風雨に関する報道を巧妙なソーシャルエンジニアリングによりユーザーに読ませるように仕向けるスパムが1月に配布され、その結果スパムの添付ファイルとして配布されたトロイの木馬「Small.DAM」が、爆発的に広がったことを挙げている。
また、マイクロソフトのWindows Vistaに対し、マルウェア作成者はVistaに残る古い脆弱性を見つけだそうとしていること、ハッカーが銀行を狙ったトロイの木馬を利用するケースが増加していることなども挙げた。
さらに、ワームがインスタント・メッセンジャーに入り込むケースや、エストニアでのDDoS攻撃、携帯機器で個人情報を開示させようとする詐欺なども取り上げている。