Oracleが米国時間8月7日、同社Linuxディストリビューションの対応ハードウェアを拡大し、Novellの管理ツール「YaST」のサポートも行った。
また同社は、「Oracle Enterprise Linux」の実行に適したハードウェア構成を6件、Oracle Validated Configurationsに追加した。Compellent Technologies、Dell、Egenera、EMC、Hewlett-Packard、Pillar Data Systems、Unisysなどが、新たな認定の対象となるハードウェアを製造している。今週サンフランシスコで開催中のLinuxWorld Conferenceに合わせて発表が行われた。
Oracleは2006年、企業ユーザー向けでトップシェアを持つ「Red Hat Enterprise Linux」と互換性のある、独自のLinuxディストリビューションをリリースした。企業のデータセンターで採用されるには、幅広いハードウェア対応が重要である。
Oracleがオープンソースライセンスで利用可能な、大規模ストレージ環境向けファイルシステムの開発を行っていることも発表された。同社は8日「Btrfs」という名称のアルファ版をリリースした。
同社はさらに、Oracle Enterprise LinuxとRed Hat Enterprise Linux向けに、OSのインストールと設定を行うYaSTというツールのオープンソース版を、GNU General Public License(GPL)の下でリリース予定だという発表も行った。
YaSTはもともと、Novellの「SUSE Linux」向けに開発されたものである。Oracleは今回、自社ディストリビューションで動作するLinuxセットアップ用プログラムを導入する予定である。
この動きには、Oracle Enterprise Linuxの企業ユーザーへのアピールを強め、Linuxのオープンソースコミュニティで信頼を獲得しようという意図がある。
OracleのLinuxエンジニアリング担当バイスプレジデントWim Coekaerts氏は声明で「OracleのLinuxエンジニアリングチームは、機能強化の推進とコード提供により、すべての人のLinux体験を向上させるべく貢献を行う」と述べた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ