IBMはまた、業界初の「データ仮想化」製品だとするLinuxベースの「Information Server Blade」をデータ統合プロジェクト向けに発表した。同ブレードは、社内全体の情報を表示することができ、スケーリングによって大量のデータ処理も可能だ、と同社は語っている。
ソフトウェアの方では、データセンターの効率化に対象を絞ったLinuxカーネルへの貢献をIBMは強調した。これらは、CPUのクロックスピードや電圧のスケーリング、そしてアイドル状態のプロセッサを長く低消費電力の「ティックレス」状態にしておくのに役立つ機能だ、とIBMは語っている。
オープンソースサービス
IBMは7日に発表された提携でNovellともコラボレートし、Novellの「SUSE Linux Enterprise Server」の一部として、オープンソースベースの「WebSphere Application Server Community Edition」(WAS CE)を販売およびサポートする。IBMの主張によると、この提携は、大企業や中小企業のオープンソース統合を助け、エネルギー効率の新たな可能性を切り開くのに役立つという。
IBMは、オープンソースの「Apache Geronimo」アプリケーションサーバをベースにしたWASを、7日の時点で累計100万本配布したことを明らかにした。
コラボレーションのスタートに向け、IBMとNovellは、Linuxデスクトップ用の電子メール、インスタントメッセージング、およびオフィス生産性ツールを統合するグループウェアクライアントソフトウェアを発表した。このソフトウェアはEclipseフレームワークをベースにしており、SUSE Linux Enterprise Desktopが基盤になっている。また、IBMの電子メールおよび生産性ソフトウェアが組み込まれている。
IBMはさらに、分散したサーバをLinuxに集約する高可用クラスタ「IBM Implementation Services for Linux」も発表した。
コンピュータクラスタは、密接に接続されて連動することで、1台のパワフルなシステムとして機能するコンピュータの集合。クラスタは、多くのアプリケーションでメインフレームに取って代わるものと見られており、低価格システムを集めて構築することができるため、価格も魅力となっている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ