ReutersはITサービスコストを4分の1削減することを目標に、富士通の子会社で英国に拠点を置くFujitsu Servicesに10億ドルでアウトソースする契約を結んだ。Fujitsu Servicesは、世界全体のIT運用を標準化したITプラットフォームを提供する。
10年間の契約の下、Reutersは社内サービスデリバリチームとして25人を確保し、残りの約300人のITスタッフをFujitsu Servicesに移行させる。Reutersは、従業員の解雇はないとしている。
Reutersの最高技術責任者(CIO)David Lister氏はCNET News.comの姉妹サイトであるSilicon.comに対し、この取引により年間「約25%」の削減を見込んでいると述べた。
「われわれの役割は、サービスプロバイダーではなく、サービスアグリゲーターだと考えている」とLister氏は言う。
この契約はReutersの社内ITサービスを外部委託するもので、電子メールとデスクトップを含む。また、既存の契約のいくつかを統合するものでもある。Fujitsu Servicesは、SatyamなどReutersが契約している他のアウトソーシング先の管理も担当する。
「この契約は、われわれが以前から抱えている問題を解決するものだ。この数年間、さまざまなシステムとプラットフォームを購入してきた。今回の契約により、標準化、仮想化された単一のオンデマンドプラットフォームに移行できる」とLister氏は説明する。
クライアント側とサーバ側の仮想化はこの契約の重要な部分となり、Fujitsu Servicesはすでに18カ月の計画に着手している。
「オーストラリアのインターネットカフェでも、自宅でも、オフィスでも、従業員は同じアプリケーションにアクセスできる」とLister氏は述べる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ