Windows Home Server搭載ハードウェアの発売が遅れている理由

文:Rich Brown(CNET News.com)
翻訳校正:ラテックス・インターナショナル

2007-09-03 15:48

 前回、われわれがWindows Home Serverについて報じたときは、ハードウェアメーカーに対するリリースであり、その後間もなくWindows Home Serverを搭載したサーバが一般に発売されるものと思われた。 Microsoft公式の Home Serverブログには、Hewlett-Packard(HP)のMediaSmart Serverがまだ発売されていない理由についてMicrosoft側の言い分が述べられている。次にブログから引用しよう。

 当社では初回のリリース以来、同製品をさらに良いものにするためのいくつかの方法を見つけました。ほとんどのMicrosoft製品と同様に、Windows Home Serverのアップデートも同製品のライフサイクル全般にわたって自動で入手できますが、WHSチームは9月のアップデート公開を目指して作業を続けています。今回のアップデートによって、ホームサーバソリューションのユーザビリティが強化され、購入してすぐに使えるようになります。そして、ユーザーコミュニティー、ハードウェアパートナー、ソフトウェアパートナーからのフィードバックに応じて、製品の寿命が終了するまで追加のアップデートを実施していきます。当社の現在の計画では、今回のアップデートを9月の月例のWindows Updatesプロセスの一環として公表する予定です。

 HPは、これらの初回のソフトウェアアップデートを同社のMediaSmart Serverに反映させることを決定しました。HPとMicrosoftはこれらのアップデートが購入を検討されているユーザーにとって最大の利益になると信じていますし、購入してすぐに使える製品になるように努力していきます。アップデートのWindows Updatesへの掲載が完了したら、Windows Home Serverのすべてのパートナーとユーザーはこれを自動的に受信することができます。

 この記事はMedion、Gateway、La Cie、Velocity Microといった他のハードウェアパートナーについては言及していない。彼らはいずれも、既知の問題を抱えたまま出荷した場合の影響を勘案して、それでも他社の売り上げを鈍化させるために最初に製品を販売するべきかどうかを熟慮しているのだと思う。具体的な問題についてユーザーに説明したいと考えているメーカーはあるのだろうか。Windows Home Serverのベータ版をいくつか試してみたところ結果はまずまずだったが、われわれのテストベッドは10万台のユニットを動作させる能力はない。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    従来型のセキュリティでは太刀打ちできない「生成AIによるサイバー攻撃」撃退法のススメ

  2. セキュリティ

    マンガでわかる脆弱性“診断”と脆弱性“管理”の違い--セキュリティ体制の強化に脆弱性管理ツールの活用

  3. セキュリティ

    クラウドセキュリティ管理導入による投資収益率(ROI)は264%--米フォレスター調査レポート

  4. クラウドコンピューティング

    生成 AI リスクにも対応、調査から考察する Web ブラウザを主体としたゼロトラストセキュリティ

  5. セキュリティ

    情報セキュリティに対する懸念を解消、「ISMS認証」取得の検討から審査当日までのTo Doリスト

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]