リバーベッド、モバイル環境の通信速度を高速化するソリューション「Steelhead Mobile」を発表

柴田克己(編集部)

2007-09-04 20:51

 リバーベッドテクノロジーは9月4日、モバイル環境にあるPCのネットワークパフォーマンスを高速化する新ソリューション「Steelhead Mobile」を発表した。

 Steelhead Mobileでは、同社のWAN/ウェブアプリケーション高速化アプライアンス「Riverbed Steelheadシリーズ」と、専用のPC用クライアントソフトウェア、管理用アプライアンスを組み合わせて利用する。Riverbed Optimization System(RiOS)と呼ばれる独自のデータ削減、圧縮、トランスポート最適化技術により、携帯電話、PHSなど、帯域幅の狭い接続環境においてもLAN環境並のアプリケーションパフォーマンスを実現できるという。

 Steelhead Mobileを使用する場合、ユーザーのPCにソフトウェア(Windows 2000/XP/Vista対応予定)をインストールした上で、管理アプライアンスである「Steelhead Mobile Controller(SMC)」およびRiOS 4.x以上のバージョンを搭載した「Steelheadアプライアンス」が必要になる。既に、Steelheadアプライアンスを導入済みのユーザーは、SMCとクライアントソフトのみを追加すればよい。

 SMCにより、各クライアントソフトの設定が集中的に管理できるほか、Steelhead Mobileのパフォーマンスやネットワーク利用状況の詳細なレポートが行える。1台のSMCで、最大2000人分のクライアントライセンスを管理できる。より大規模なシステムでは、SMCをクラスタ構成とすることも可能だ。

 クライアントPCで動作するSteelhead Mobileソフトウェアは、既存のさまざまなネットワーク環境やVPN、アプリケーションでの互換性検証が行われている。同社顧客の環境においては、Windowsのファイル共有で最大95倍、Microsoft Exchangeメール添付ファイルの送受信速度で最大54倍、ウェブアプリケーションであるSharePointのパフォーマンスで最大63倍の高速化が実現されたという。

遠井雅和氏 リバーベッドテクノロジー、代表取締役社長の遠井雅和氏。

 Steelhead Mobileソリューションの価格は、30ユーザー分の同時アクセスライセンスを含む「Steelhead Mobile Controller」の基本構成で258万円。追加ライセンスは、同時アクセス10ユーザーの69万円より。

 リバーベッドテクノロジー、代表取締役社長の遠井雅和氏は、今後の日本における施策の重点課題として「パートナーに対する営業、技術、販売支援」「ソリューションパートナーとの協業」「ハイタッチ営業の推進」の3点を挙げた。これらの施策をもとに、「ワールドワイドにおける日本のシェアを5〜6%まで引き上げたい」とする。

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