アロシステム(大野三規社長)と同社子会社エムヴィケー(大野三規社長) は9月18日、9月14日に公表した顧客の個人情報を含む業務関連ファイルの流出 の件で、アロシステムが2935人分、エムヴィケーが420人分の個人情報の流出 が判明したと発表した。
両社がテクニカルサポートのコールセンターとして委託していた、請負業者 ヴィソースジャパンの元社員のパソコンがウイルスに感染し、パソコン内のデー タがファイル共有ソフトのネットワークに流出。この流出した情報の中に、両 社の情報が含まれていたことがわかった。なお、同社との委託契約は1月に解 除している。
流出した個人情報はいずれも03年6月-05年4月のもので、内容は氏名、住所、 電話番号、FAX番号、メールアドレス、会社名。アロシステム分では、顧客、 取引先の従業員、従業員合わせて2935人分が流出。そのうち、8人分には金融 機関の口座番号も含まれており、該当する顧客にはすでに連絡した。
一方、エムヴィケー分は顧客、取引先の従業員、従業員の個人情報420人分 が流出。1人分は金融機関の口座番号を含み、現在、該当する顧客に連絡取る ため、所在を確認しているという。なお、流出した個人情報が不正に使用され た事実は現在のところ確認できていない。
アロシステムとエムヴィケーは、流出した情報に含まれる顧客、取引先の従 業員に対して順次連絡し、今回の事故の事情や、万が一、被害が発生した場合 などの連絡先を案内するお詫びメールの配信作業などを進めている。また、流 出元となったヴィソースジャパンに対し、引き続き社内調査の継続を要請する とともに、再発防止策の策定に関する検討を行う。