Microsoftは米国時間9月19日、「Office 2007」製品の一環として提供する最新のサーバ製品「Office PerformancePoint Server 2007」をリリースする計画だ。
このアプリケーションは来週にも利用可能になる予定で、予算計画などの財務業務のモデル化や運用を実行する企業ユーザーを顧客として想定している。また、「Excel」やその他の「Office」アプリケーションを中心に構築される分析ツールも搭載される。
このスイートは既存の3種類の製品を組み合わせたものであると、Microsoftのオフィスビジネスアプリケーション担当ディレクターを務めるAlex Payne氏は言う。同製品にはMicrosoftの既存の財務監視アプリケーションである「Scorecard Manager」の最新版と、ProClarityの買収によって取得した分析ツール、そしてかつてBiz Sharpという開発コード名で呼ばれていたMicrosoft独自のプランニングアプリケーションがバンドルされるとPayne氏は述べる。
PerformancePoint Server 2007のリリースは、ビジネスインテリジェンス(BI)ツールから利益を得ようと強化してきたMicrosoftの取り組みにとって画期的な出来事である。この分野はこれまでCognos、Business Objects、Hyperion(Oracleによって買収)などの企業が優位を占めてきた。
Payne氏は、PerformancePoint Serverによって既存のベンダーからビジネスを奪いとるとともに、業績管理の計画や分析に単にExcelを使っている企業にも使用してもらえると期待していると語っている。さらにMicrosoftの最終目標は、BIツールをもっと幅広いユーザーに使用してもらうことだとも述べた。
初回のリリースには、特に予算の編成や予測といった財務処理を想定したワークフローやコンテンツが含まれる。また、人事や顧客関係管理(CRM)といった異なるプランニングの目的にも使用できるとPayne氏は言う。
アナリストは、年間予算などの特定のビジネス機能をモデル化するプログラムを使用する。IT部門は、一般に企業データソースのアクセスに関与する必要があるとPayne氏は述べる。
Microsoftはライバル企業の価格を下回るように同製品の価格を設定したとPayne氏は述べており、サーバ単位で2万ドル、ユーザー単位で195ドルである。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ