インテル、国内でも第2世代のvProを発表--vPro搭載機も続々と登場

藤本京子(編集部)

2007-10-11 16:28

 インテルは10月11日、企業向けPCのプラットフォームとなる「インテル vProプロセッサー・テクノロジー」の最新版を日本市場に向けて発表した。同社が初代vProを発表したのは2006年10月で、ちょうど1年後に第2世代のvProを発表したことになる。

吉田氏 インテル 代表取締役共同社長の吉田和正氏

 インテル 代表取締役共同社長の吉田和正氏は、「vProは企業の課題を解決するプラットフォームで、クライアントPCのセキュリティや運用管理性の向上、消費電力の削減などを実現する。第2世代のvProでは、セキュリティ機能がより向上した」と話す。

 Intel デジタルエンタープライズ事業本部 デジタルオフィス事業部長 Gregory Bryant氏によると、企業向けノートPCのプラットフォーム「Centrino Pro」も含めると、この1年間でvPro搭載のPCは全世界で600万台以上が出荷されたという。米国ではすでに8月に、第2世代のvProと、このプラットフォームを搭載したPCがパートナー企業より発表されている。今回日本国内でのvPro発表にあわせ、NECや富士通といった日本の主要PCメーカーからもvPro搭載機が発表された。

 第2世代のvProでは、プロセッサの性能が1年前より30%向上した一方で、アイドル時の電力がプロセッサでは60%減、チップセットでは55%減となった。また、WS-MAN(Web Services Management)やDASH(Desktop & mobile Architecture for System Hardware)といった新しい標準管理規格をサポートしている。さらには、ソフトウェアベースのセキュリティ機能にハードウェアベースのセキュリティ基盤を提供し、保護レベルを高める機能が搭載されたほか、PCの電源がオフになっていても802.1xネットワークやCisco NACに基づいたネットワークセキュリティをサポートする。

 vProは今後も進化する。インテルは、2008年にはCentrino Proの次期バージョン「Montevina」(開発コード名)を提供するほか、vProの次世代版である「McCreary」(開発コード名)も発表する予定だ。

vPro機 会場には、Dell OptiPlex 755、NEC Mate/Mate J タイプME、HP Compaq Business Desktop dc7800 US/CTシリーズ、FMV-ESPRIMOシリーズ FMV-D5350、ThinkCentre M57pシリーズが展示されていた

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    まずは“交渉術”を磨くこと!情報セキュリティ担当者の使命を果たすための必須事項とは

  2. ビジネスアプリケーション

    改めて知っておきたい、生成AI活用が期待される業務と3つのリスク

  3. セキュリティ

    「2024年版脅威ハンティングレポート」より—アジアでサイバー攻撃の標的になりやすい業界とは?

  4. ビジネスアプリケーション

    Google が推奨する生成 AI のスタートアップガイド、 AI を活用して市場投入への時間を短縮

  5. クラウドコンピューティング

    生成 AI リスクにも対応、調査から考察する Web ブラウザを主体としたゼロトラストセキュリティ

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]