Mozilla Corporationは11月30日(米国時間)、「Firefox 2.0.0.11」を公開した。安定性の向上およびセキュリティフィックスが行われている。26日(米国時間)の前バージョン公開からわずか4日間という短期間でアップデートされたことになる。
これは2.0.0.10においてCanvas APIのdrawImage()が正しく動作していない問題が発見されたためだ。Canvas drawImageのサンプルにアクセスしてグラフが表示されないようならdrawImage()は正しく動作していない。Firefoxのアップグレードが必要だ。
いってしまうと、2.0.0.10は失敗のリリースだったということになる。Canvas drawImageが動かないというのは特定のアプリケーションにとっては致命的なことであって、正式リリース版にはあってはならないことだ。プロジェクトでは今後こうした問題が発生しないよう、試験を追加する。
しかし、問題が発覚してからほかのバグも含めて4日後には次の正式版が配布されたのは評価すべきだろう。大規模アプリケーションはリリースの動きが鈍重になりがちだが、Firefoxプロジェクトのフットワークは十分に軽いようだ。