矢野経済研究所は12月5日、ハードディスクドライブ(HDD)関連市場の調査を実施、結果を発表した。
調査によると、2006年の世界HDD出荷台数は、先進国でノートPC、新興国でデス クトップPCを中心に需要が増加、そのほかカーナビなどHDD搭載製品が好調なことか ら前年対比115.5%の4億2310万台に達した。
口径別にみると、2.5インチはノートPCやカーナビ、ゲーム機向けが好調に伸 び、前年対比146.2%の11億9600万台と大きく成長した。しかし全体の出荷台数では 依然3.5インチがデスクトップPC、サーバ向けを中心に推移し、前年対比107.9%の27億4000万台で最も多くなっている。一方、1.0インチは前年対比35.8%と大幅に出荷 台数を減らしている。
メーカーシェアでは1位がSeagate(33.9%)、2位がWestern Digital (21.2%)、3位がHGST(16.4%)となっている。
今後は2007年も3.5インチおよび2.5インチで順調に出荷台数が増加し、4億8510万台になる見込み。ただ、1.8インチ以下についてはiPodにかわるアプリケーション がないことから小径HDD需要は不透明という。中長期では2.5インチが年率20%、3.5インチが10%程度伸び、2010年には6億9790万台に達すると予測している。
調査は2007年7〜9月、HDDメーカおよびメディア、ヘッド、その他の関連メーカ を対象に直接取材または電話、Eメールなどによるヒアリング取材を行ったもの。