情報セキュリティ対策の啓発活動を推進する「情報セキュリティ対策推進コミュニティ」は1月31日、安全で安心して利用できるICT環境を実現するための取り組み「みんなで『情報セキュリティ』強化宣言!2008」を、2008年2月1日〜2月29日の期間で実施することを発表した。101の企業/団体が参加を表明している。
今年で2年目となる「みんなで『情報セキュリティ』強化宣言! 2008」は、日本政府が策定した「情報セキュリティの日」である2月2日からスタートする活動。ITを利用する個人ユーザーや企業ユーザーが情報セキュリティの重要性を再認識し、ITを安心、安全に使えるようにすることを目的としている。
具体的な取り組みとしては、情報セキュリティ啓発活動に賛同する企業や団体が、セキュリティ対策に関するさまざまな情報を、各社ホームページや広報活動を通じて発信する。昨年は、ファッション雑誌とのコラボレーションにより、若者世代にセキュリティの啓蒙を推進したが、今回は活動のイメージキャラクターとして「なめねこ」を採用。より幅広いユーザー層に活動の認知を目指している。
来賓として挨拶した内閣官房 情報セキュリティセンター 参事官補佐の川野真稔氏は、「内閣府の調査では、インターネットの利用者の45%が(セキュリティ面に)不安を感じていると答えている。この割合が低ければいいわけではないが、正しい知識を持ってもらうことが重要になる」と話す。
また、「なめねこ」の作者であるピースマン代表取締役である津田覚氏は、「自動車はまず免許を取って安全を確保してから乗るのに、インターネットはまず使ってから安全を考える。順番が逆。安全、安心にインターネットを使える取り組みが急務であり、今後も(“なめねこ”による)支援をしていきたい」と言う。
さらに、情報セキュリティ対策推進コミュニティ事務局も務めるマイクロソフトの代表執行役社長であるDarren Huston氏は、「インターネットは、すでに電機やガス、水道などと同じインフラになっている。そこで、安心、安全に使用できる環境の実現が不可欠であり、セキュリティ対策が非常に重要になっている」と話している。
同活動の運営は、次の15社を事務局として展開される。
■運営事務局
- インターネットイニシアティブ(IIJ)
- NECビッグローブ
- NTTコミュニケーションズ
- Global Infrastructure Alliance for Internet Safety (GIAIS)
- シマンテック
- ソースネクスト
- ソフトバンクBB
- 大成建設
- 東京海上日動火災保険
- トレンドマイクロ
- ニフティ
- 日本航空インターナショナル(JAL)
- 日本商工会議所
- マイクロソフト
- マカフィー