ZDNet Japanは2月7日、六本木アカデミーヒルズ(東京都港区)において「ZDNet Japanソリューションフォーラム2008--迅速な意思決定でビジネスチャンスを逃がさないリアルタイムBI」を開催。同カンファレンスのテーマである「リアルタイムBI」の取り組みについて、野村総合研究所(NRI)ビジネスインテリジェンス事業部 副主任コンサルタントの神田晴彦氏が講演した。
「これまでのビジネスインテリジェンス(BI)は、数値情報の集計/分析マネージメントという概念だった。しかし我々は、テキスト情報の活用法にまで範囲を拡大したBIサービスを提供している」と神田氏は言う。
NRIでは、GIS(地理情報システム)とマイニングロジックを組み合わせ、店舗の出店地域における通行量や売れそうな商品などを分析するエリアマイニングをはじめ、インバウンドとコンバージョンレートの関連性を探るアクセスログ解析、損保商品最適組み合わせ分析、返品商品の傾向分析、会員満足度調査など、さまざまなデータ解析を支援している。
「数値情報を集計/分析すると、たとえば売上が伸びる時期が特定できたり、商品AよりBの方が返品率が高かったりなど、セグメント別に特徴が見いだせる。なぜそのような状況が生まれたのか、どうすればリスクを回避できるのかを考えたときに有益なヒントになったのがテキスト情報だった」(神田氏)
企業に蓄積された膨大なテキスト情報に人が目を通し、分析するのは現実的ではない。そこでNRIでは、テキスト情報の分析を支援する「TRUE TELLERテキストマイニング」を開発した。