SAPジャパン、SAP ERPのエンハンスメントパッケージ第3弾をQ2より提供開始

CNET Japan Staff

2008-03-07 21:46

 SAPジャパンは、SAP ERP 6.0の機能を拡張するエンハンスメントパッケージの第3弾を、2008年第2四半期から提供開始すると発表した。同製品のユーザーに対して、無償で提供される。

 第3弾では、1400種類以上の選択可能な新機能や、業界に特化した機能を追加したほか、業界共通のコア機能を強化している。従来のような、ソフトウェア全体のアップグレードに比べ、エンハンスメントパッケージによって新機能を提供する方式では、稼働システムの中断を最小限にとどめ、必要に応じた機能の選択、拡張が可能という。

 エンハンスメントパッケージ第3弾では、財務、人材管理、購買、企業サービス、営業・サービスなど、コアとなるERPモジュールの機能強化に加え、小売、卸売、公共サービス向けの機能を提供する。業界向け拡張機能には、運輸、航空、防衛、プロフェッショナルサービス向けの機能の他に、公共サービス向けに、科学研究助成金管理、税収管理、税金還付処理、ショッピングカート、項目階層化の機能を追加。小売・卸売業向けには、グローバル・データ同期、販促や品揃え計画、小売向け会計、顧客の発注を管理する際の製品検索機能、食品の店内製造、外部倉庫管理システムへのクロスドッキングインターフェースや予測・補充プロセスの改善、モバイル在庫管理、SAP Credit Managementアプリケーションとの統合モジュールを提供。製造業向けには、消費財や石油・ガス企業を中心に直接店舗配送と重量把握管理の機能を実現するとともに、在庫・購買管理における商品価格決定エンジンの改良、リモートロジスティクスやジョイントベンチャー会計などの機能強化を行っている。

 さらに、50種類を超える「エンタープライズ・サービス・バンドル」が用意されている。これは、SAP ERPの各種モジュールやSAP ERPがカバーする業務領域全体を横断したサービス・インターフェースをグループ化したもの。業界に特化して幅広く使われている機能や、従来型の受注処理を改良したものなど、既存および新たに追加されたエンタープライズサービスがバンドルされる。

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