テンダは4月1日、ソフトウェアのマニュアルおよびトレーニングコンテンツの自動作成ツール「Dojo」を発売した。
Dojoは、同社が2002年より販売を行っている「SoftSimulator」の後継製品にあたる。新たに、開発および実行環境としてWindows Vista、Internet Explorer 7へ正式に対応したほか、ユーザーからのフィードバックを取り入れた50以上の機能改善が行われている。
Dojoの特長は、Dojoが起動しているシステム上で、マニュアルを作成したいソフトウェアを操作することにより、自動的に必要な素材の収集とコンテンツ作成が行われる点だ。マウスの操作、フォームへの文字入力、ボタンのクリックといったイベントに対し、自動的に画面キャプチャや解説用の吹き出しコメントが作成される。動作の記録後に、余分なアクションの削除や、コメントの編集、音声ガイダンスの録音などを行い、最終的にDHTML、AVI、Flash、PDF、Word、Excel、PowerPointといった多様な形式で出力できる。
1つのプロジェクトからは、操作デモ向け、ラーニング向け、マニュアルドキュメント向けなど、さまざまな形式のコンテンツを出力できる。新規に導入するシステムのマニュアル、トレーニングコンテンツ、オンライン向けオートデモなどの作成作業における大幅な効率化が可能になるという。
なお、Dojoでは、前バージョンにあたるSoftSimulatorと比較して、新たに、Ctrl、Shift、Altキー操作の単独キャプチャの選択、デスクトップ上の任意の範囲を指定してのキャプチャ、自動的に付加される説明文の定型文テンプレート、挿入済みコメントの一括置換、Word形式での自動目次作成など、多数の新機能が追加されている。
Dojoの価格は、開発1ユーザーあたり80万円より。保守契約を結んでいるSoftSimulatorユーザーについては、無償でのバージョンアップが可能だ。なお、Dojoの発売に伴い、SoftSimulatorの新規販売は終了となる。