テンダは3月9日、マニュアル自動作成ソフト「SoftSimulator」の最新版となる「SoftSimulator Ver1.08」を発売開始した。
SoftSimulatorは、簡単な操作で自動的に操作マニュアルが生成できるツールだ。ソフトウェアの操作方法を、スクリーンショットと説明文で記録する。その記録データを元に、自動でデモを行う「オートデモンストレーション」機能や、学習教材として使える「オペレーションレクチャー」機能、学習者の弱点を発見する「プリテスト」機能、習熟度を確認する「オペレーションエクササイズ」機能などが備わっている。
同ツールは、Microsoft WordやPowerPoint形式でのマニュアルが作成できるほか、HTML形式やPDF形式、DHTML形式にも対応している。新バージョンでは、これまで要望の高かったFlash形式やMicrosoft Excel形式にも対応している。また、4月1日にリリース予定のトレーニング進捗管理システム「ScoreBook」との連携も可能となり、作成されたコンテンツがどの程度閲覧され、どの程度理解されているかが管理できるようになる。
SoftSimulatorは、2002年11月の発売開始以来、トヨタ自動車や三井物産、東京三菱UFJ銀行、青山学院大学など、600以上の企業や教育機関で導入されている。ユーザーの中には、操作マニュアルの作成工数が50%以下になった事例もあるという。
米国では同様のソフトを提供している企業も数多いが、テンダ 代表取締役の小林謙氏は「WordやExcel、DHTML、Flashなど、さまざまな形式に対応しているのはSoftSimulatorだけだ」とアピールする。また、他社製品は学習者の視点に立ったツールが多いが、「SoftSimulatorはマニュアルの作成者の立場にも立っており、通常の操作をするだけで動きを記録してそのままマニュアルが作成できるようになっている」(小林氏)としている。
同ツールは、SAPなどのERPユーザーからの需要が高く、特にメーカーでの導入が進んでいるが、「教育機関での導入も積極的で、今後ターゲットとしていきたい」と小林氏。同氏は、「2007年のSoftSimulatorの売上目標は3億円強」としており、2007年末までに累計で1000社への導入を目指す。また、海外展開も視野に入れており、2007年末から2008年初期にはシンガポールにSoftSimulatorの販売会社を設立する予定だ。
SoftSimulatorの価格は、1〜4ライセンスの場合で1本80万円から。マニュアルの作成者のみライセンスを購入すればよく、閲覧者はライセンス購入の必要がない。