IDC Japanは4月14日、国内ルータ市場動向を発表した。
発表によると、2007年の国内ルータ市場は出荷台数が前年比5.6%増の314万台となったものの、売上額は通信事業者向けハイエンドルータ市場の売上減少が響き、前年比10.8%減の1245億円で2006年に引き続きマイナス成長となった。
売上額におけるベンダーシェアは、ハイエンドルータからローエンドルータまで1位をシスコシステムズが占め、SOHOルータではヤマハがトップとなった。
2007〜2012年の国内ルータ市場の年間平均成長率(CAGR)は通信事業者向けルータの売上が増加することから、出荷台数で3.4%、売上額で5.2%と予測している。ただ、企業向けルータについては市場は縮小傾向としている。
IDC Japanコミュニケーションズのマーケットアナリスト草野賢一氏は今回の発表について、「セキュリティ機能を統合したルータ製品をラインナップの1つに加えることを進めるべきである。企業ユーザーのルータへの機能統合、特にセキュリティ機能をルータへ統合することへの意欲は比較的高い」と分析している。