SQL Server 2008にアップグレードすべき10の理由をMSが提示

文:Mary Jo Foley(Special to ZDNet.com) 翻訳校正:菊地千枝子

2008-08-08 07:17

 Microsoft関係者は8月6日、TechEd South Africaにおいて「SQL Server 2008」が製造工程向けリリース(RTM)されたことを発表した。

 Microsoft関係者は先月、同製品が8月の価格表に含まれる見込みであると述べていた。SQL Server 2008は6日よりMSDNとTechNetの加入者に提供され、8月7日より評価版のダウンロードが提供されると同社関係者はいう。SQL Server 2008 ExpressとSQL Server Compactエディションも6日より無料ダウンロードが可能となる。

 このMicrosoftによる最新のデータベースの最終リリース提供日は、この数カ月間に2回以上延期されていた。

 その間にMicrosoftの「クラウド内のストレージ」サービスである「SQL Server Data Services(SSDS)」はちょうど7月末に新たな節目となる「Sprint 3」を迎えたところであった。SSDSの「Sprint 4」リリースは、SSDSブログの投稿によると、Microsoftが今年10月終わりごろにProfessional Developers Conferenceで披露することを望んでいるという。

 SSDSはAmazonのSimpleDBサービスと類似しており、Microsoftがホストするデータベースにユーザーがデータを保管できるように設計されている。

 Microsoft関係者は、本製品のRTMを発表するための報道陣やアナリストとの電話会議のなかで、SQL Serverの従来バージョンを利用しているユーザーがSQL Server 2008にアップグレードすることを考慮すべき理由のトップ10リストを提示していた。このトップ10とは以下の通りである:

10.インストールとアップグレードが簡単になった

9.空間/位置データのサポート

8.SQL Server Integration Servicesの強化

7.キューブを拡大し、SQL Server Analysis Servicesを経由してさらに多くのデータをサポート

6.SQL Server Reporting Servicesのパフォーマンスと信頼性の改善、Office 2007との統合を含む

5.パフォーマンスデータウェアハウスを可能とする新たなサブシステム「Data Collector」

4.データ暗号化と高度監査強化

3.データ圧縮の改善によりクエリパフォーマンスの向上とバックアップ圧縮の強化を提供

2.ポリシーベースの管理能力

1.並列作業負荷の管理を容易化するために設計された新機能「リソースカバナー」。(リソースガバナーはデータウェアハウスユーザー間の作業負荷を分割することによりこれを実現する、とMicrosoft幹部は付け加えた。)

 Microsoft幹部はまた、RTMから30日内にSQL Server 2008のためのHyper-Vバーチャリゼーションサポートも予定していると述べた。

 ひとつSQLに関連した疑問で、筆者が今でも頭を悩ませているのは、Microsoftがいつ、はたして、同社がホストするビジネスインテリジェンス(BI)のバンドルを出動させる意図があるかという点である。「Exchange Online」「SharePoint Online」そして「Office Communications Server Online」サービスと同様のものである。

 Microsoft上層部が最初に同社がホストするSharePoint/SQL Server/PerformancePointで構成される「BI Online」タイプのサービスの計画を概説したのは1年以上前のことだ。6日の電話会議の後、筆者は同社関係者に、MicrosoftがホストするSQL Serverサービス――SSDS以上の――はまだ検討されているのかと質問した。同社関係者はコメントを差し控えた。

 読者はMicrosoftがホストするSQL ServerまたはBIバンドルに関心がありますか?関心がある/ないのはなぜか?

もうひとつのアップデート:Microsoftはまた、「Microsoft Sync Framework V1」と「Sync Services for ADO.Net V2」の「黄金」バージョンをRTMで提供しはじめた。Sync Framework Version 1.0――「このコラボレーションとアプリケーション、サービス、デバイスのためのオフラインシナリオを可能とするシンクロナイゼーションプラットフォーム」は、Microsoftのもうひとつのコラボレーションのためのシンクプラットフォームである「Live Mesh」とは異なるものであるが――はMicrosoft Downloadsサイトからダウンロードすることができる。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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