AMDの45nmプロセスチップの詳細が中国語サイトで明らかに

文:Brooke Crothers(CNET News.com) 翻訳校正:編集部

2008-09-09 13:43

 Advanced Micro Devices(AMD)が、(遅くとも)2009年はじめに、新たなプロセッサを発売するという。これらのプロセッサは、同社の従来製品に比べてIntel製品に対する競争力がはるかに高いようだ。

 AMDは最近、45nm製造プロセスを使用したIntelの新型デスクトッププロセッサとの競争に苦しんできた。一般的に、製造プロセスが微細化されるほど、プロセッサはより高速になり、電力効率も向上する。AMDが現在出荷しているのは65nm製造プロセスを使用したプロセッサだ。

 AMDは、この難局を打開するために、独自の45ナノメートルプロセス技術に基づく初のデスクトッププロセッサを投入する予定だ。中国語サイトHKEPCによると、第4四半期に初期モデルの生産が開始されるという。同サイトには、向こう3四半期中にリリース予定の10種類のAMD製プロセッサが掲載されている。

 HKEPCは、情報源としてマザーボードメーカーを挙げている。

 各プロセッサには、DenebやPropusというの開発コード名が付けられている。HKEPCによると、2008年第4四半期にDenebプロセッサの2つのバージョンの生産が開始されるという。同プロセッサのクロック速度は2.6〜3.0GHzで、サーマルエンベロープ(熱設計枠)は125Wとなっている。

 そのほかのDenebプロセッサは、サーマルエンベロープが95Wで、2009年第1四半期に発売予定。HKEPCによると、これらのプロセッサのコアクロック速度は2.4〜2.8GHzだという。

 いずれのDenebプロセッサも、大容量キャッシュメモリを搭載しており、性能の高速化が図られている。一部のモデルには、6Mバイトの3次キャッシュと合計2Mバイトの2次キャッシュが記載されている。

 一方、Propusプロセッサに搭載されるキャッシュメモリの容量はDenebよりも小さく、基本的に合計2Mバイトの2次キャッシュだけとなっている。同プロセッサの生産開始は2009年上半期だと同サイトは報じている。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]