編集部からのお知らせ
(記事集)ニューノーマルで伸びる業界
「ニューノーマルとIT」新着記事一覧

セキュリティに脳天気な企業ほど被害が少ないワケ--牧野弁護士が語る

小山安博

2008-10-22 21:48

 「コンプライアンスをやると不況になるという人もいるが、考え直して欲しい」――ITに詳しい弁護士の牧野二郎氏は、Kaspersky Labs Japanとディスコが主催したパネルディスカッションの席上でこう語り、コンプライアンスを含めた企業のセキュリティ対策を強く求めた。

機密情報の流出元は企業環境ではない

弁護士の牧野二郎氏 弁護士の牧野二郎氏

 牧野氏によれば、企業に対して情報セキュリティのアンケート調査を実施すると、「8割ぐらいがセキュリティ対策をしている」と回答するという。しかし、牧野氏は、企業のデータは自宅作業などのために「(従業員の)自宅や個人PCに滞留」しているのが現状であり、そうしたPCは「セキュリティ対策がほとんどされていない」ことが多いと指摘している。

 現在も企業の機密情報がファイル共有ネットワーク上に多数存在しているが、上の論で行けば企業はセキュリティ対策済み。「Winnyのウイルス感染は本来であれば少ないはず」なのが企業のIT環境だ。

 そのため牧野氏は、「データが個人のPCにあり」「Winnyを利用し」「セキュリティ対策をしていない」という3つの原因が元になって、機密情報の漏えいが発生していると指摘する。

 また、牧野氏は大容量化によって利便性が向上したUSBメモリ経由でのウイルス感染が増えている現状も指摘しつつ、「数値に表れない危険な実態がある」ことも強調している。

被害に気づかずに食い物にされる企業

 「セキュリティ意識が高くて、教育、啓発をきちんとしており、対策も行っている企業の方が被害が多い」と牧野氏はいう。それに対して、「(根拠もなく)自社は安全だと言っている企業の方が被害は少ない」のが現状だ。

 これは、きちんと対策をしている企業は被害にあった場合にそれを把握でき、きちんと報告も行われるからであり、「脳天気」(牧野氏)な企業は被害にも気づかず、報告もされないから被害件数としてカウントされない、ということだ。

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

特集

CIO

モバイル

セキュリティ

スペシャル

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. 運用管理

    ファイルサーバ管理のコツはここにあり!「無法状態」から脱出するプロセスを徹底解説

  2. クラウドコンピューティング

    社員の生産性を約2倍まで向上、注目の企業事例から学ぶDX成功のポイント

  3. コミュニケーション

    真の顧客理解でCX向上を実現、いまさら聞けない「データドリブンマーケティング」入門

  4. ビジネスアプリケーション

    デメリットも把握しなければテレワークは失敗に?─LIXIL等に学ぶ導入ステップや運用のコツ

  5. 運用管理

    ニューノーマルな働き方を支えるセキュリティ-曖昧になる境界に変わらなくてはならないデータセンター運用

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNet Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]