ブログでどう書かれようと、Macには今後マルウェアが登場する

文:Adam O'Donnell(Special to ZDNet.com) 翻訳校正:石橋啓一郎 2008年12月04日 01時44分

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 AppleがMacにアンチウイルスソフトウェアを導入することを推奨する告知を掲載したことで、取り乱している人がいるようだ。該当する記事は取り下げられてしまったが、私はAppleがMacユーザーにいずれ広がるであろうマルウェアに対する準備をさせようとするのは、いい考えだと思う。Macの基本設計のおかげで、Macはウイルスを引きつける標的にはならないと考えている人は、完全に間違っている。

 何人かの記者ブロガーは、AppleがMacユーザーは複数のアンチウイルスソフトウェアを使うべきだと書かれた知識ベースのエントリの出現に飛びついた。この知識ベースの記事は取り下げられたが、それがAppleユーザーが永遠にマルウェアからは安全だということを意味するわけではない。私はこれまでにも何度も発言してきたが、もう一度言おう。エンドユーザーがだまされやすい存在であること、マルウェアが地下経済で収益化されているという前提が変わらない限り、Macのマルウェアの増加は市場シェアと主要なプラットフォームのアンチウイルス技術の効果の関数となる。これを証明するには、言葉に頼る必要さえない。私はゲーム理論による分析も提示している。

 この記事が掲載され、その後撤回されたということで、Joe Wilcox氏を含む一部のブロガーは、Macは基本的により安全であるため、マルウェアは出回らないという議論を展開している。

 現実には、マスマーケットのマルウェア作者は、新たな攻撃コードが存在するかどうかは気にしていない。また、彼らはどのサービスがもっとも脆弱かということも気にしていない。彼らが気にしているのは、正規のアプリケーションのように見え、エンドユーザーをだまして自分から進んでインストールさせるプログラムを書くことだ。悪者の標的が端末の前にいる人間である以上、追いかけられるのもその標的だけだ。

 Wilcox氏の議論にある根本的な誤解は、OSのセキュリティとマルウェアのセキュリティが等価だというものだ。この2つは同じものではない。システムアーキテクチャは、ユーザーが自分自身を傷つけるのを防ぐことはできない。マルウェア作者は、標的を変えることによって収益が得られるほど対象が多くなるのを待っているだけだ。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
関連キーワード
セキュリティ

関連ホワイトペーパー

SpecialPR

連載

CIO
ハードから読み解くITトレンド放談
大木豊成「仕事で使うアップルのトリセツ」
研究現場から見たAI
ITは「ひみつ道具」の夢を見る
内製化とユーザー体験の関係
米ZDNet編集長Larryの独り言
今週の明言
「プロジェクトマネジメント」の解き方
田中克己「2020年のIT企業」
松岡功「一言もの申す」
林 雅之「デジタル未来からの手紙」
谷川耕一「エンプラITならこれは知っとけ」
Fintechの正体
内山悟志「IT部門はどこに向かうのか」
情報通信技術の新しい使い方
三国大洋のスクラップブック
大河原克行のエンプラ徒然
コミュニケーション
情報系システム最適化
モバイル
通信のゆくえを追う
セキュリティ
企業セキュリティの歩き方
サイバーセキュリティ未来考
セキュリティの論点
ネットワークセキュリティ
スペシャル
Gartner Symposium
企業決算
ソフトウェア開発パラダイムの進化
座談会@ZDNet
Dr.津田のクラウドトップガン対談
CSIRT座談会--バンダイナムコや大成建設、DeNAに聞く
創造的破壊を--次世代SIer座談会
「SD-WAN」の現在
展望2017
IBM World of Watson
de:code
Sapphire Now
VMworld
Microsoft WPC
HPE Discover
Oracle OpenWorld
Dell EMC World
AWS re:Invent
AWS Summit
PTC LiveWorx
古賀政純「Dockerがもたらすビジネス変革」
さとうなおきの「週刊Azureなう」
誰もが開発者になる時代 ~業務システム開発の現場を行く~
中国ビジネス四方山話
より賢く活用するためのOSS最新動向
「Windows 10」法人導入の手引き
Windows Server 2003サポート終了へ秒読み
米株式動向
実践ビッグデータ
日本株展望
ベトナムでビジネス
アジアのIT
10の事情
エンタープライズトレンド
クラウドと仮想化