Googleの「Android」モバイルプラットフォームで近く実施される機能強化が、「Cupcake」と呼ばれる開発ブランチの形で米国時間12月18日に発表された。
Googleは、Androidを自社開発プロジェクトからオープンソースに移行している最中だ。12月18日、開発者たちのプライベートなグループが行ったAndroidの改変の一部が、Cupcake(このグループが外部と共有するAndroidのコード)の中で明らかになった。Androidのロードマップによれば、Cupcakeで強化された機能が、より広範なオープンソースのAndroidプロジェクトに統合されたという。
このCupcake開発ブランチの取り組みは今後も続けられる予定だ。現状の新機能を本体のAndroidブランチに統合する作業は、2009年1月初めまでかかることが示唆されていたが、12月20日の更新情報で、完了したことが報告された。
Androidで予定されている改変の一部はバグ修正で、電子メール、会話リストのスクロール、アラーム時計などの機能が対象となる。だが、マルチメディアメーセージサービス(MMS)の添付ファイルを保存できる機能など、新しい機能もいくつか追加される予定だ。Androidの土台となるLinuxカーネルはバージョン2.6.27にアップグレードされ、「基本的なx86サポート」が追加された。
また、ブラウザレンダリングエンジン「WebKit」がアップデートされ、新しいJavaScriptエンジン「SquirrelFish」のサポートも追加された。ブラウザ内でのコピー&ペースト操作が可能になるほか、ウェブページ上のテキスト検索機能も使えるようになる。
Androidのカメラ機能は大幅に強化され、ビデオキャプチャ機能が追加された。ダウンロード機能も強化され、アプリケーション側でダウンロードを一時停止したり、中断されたダウンロードをそのまま終了させずに再開したりできるようになっている。
仮想キーボードも使用できるようになり、サードパーティ開発者には、独自の入力方式を開発できるアプリケーションプログラミングインターフェース(API)が提供される予定だ。音声認識用のAPIと、ステレオに対応するBluetooth用高音質プロファイルA2DP(Advanced Audio Distribution Profile)のサポートもそれぞれ追加されている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ