リムアーツは2月11日、同社のWindows向けメールソフト「Becky! Internet Mail」において、リモートからコードを実行される脆弱性が確認されたと発表した。この脆弱性は、2.48.02以前のバージョンに存在する。
この脆弱性が悪用されると、細工された開封確認付きのメールに対して、開封確認を送ることに同意した場合に、送信者が仕込んだ任意のコードが実行される可能性がある。
Becky!のデフォルト設定では開封確認を送る際に、受信者に同意を求めるダイアログボックスが表示される。ここで「いいえ」を選んだ場合には問題は発生しない。ただし、「はい」を選んだり、Becky!のオプションで開封確認を自動的に送る設定にしていたりすると、上記のセキュリティ上の問題が発生する。
リムアーツでは、この脆弱性の対策をした「Ver.2.48.03」、あるいは「Ver.2.50正式版」を公開し、該当するユーザーに対して直ちにアップデートするよう呼びかけている。なお、Ver.2.50のRC版は非対応とのことだ。
なお、早急なアップデートが難しい場合は「全般的な設定」→「受信」で、開封確認のオプションを「無視する」にするか、「その都度問い合わせる」(初期設定値)にしておき、心当たりのないメールによる開封確認は許可しないことで影響を回避できるとしている。