有限責任中間法人JPCERTコーディネーションセンター(JPCERT/CC)は2月10日、エネルギー管理システムを構成するAREVA T&D製のソフトウェア「AREVA e-terra habitat」に、複数の脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で公表した。
このソフトは、エネルギー管理などでリアルタイムにデータを提供するもので、工程管理システムにおける中心機能を構成するソフトウェアの1つ。脆弱性が確認されたバージョンは、AREVA e-terra habitat 5.7 およびそれ以前。
脆弱性は複数確認されており、遠隔地の第三者に権限を昇格されたり、任意のコマンド実行されたり、システムをクラッシュされたりする可能性がある。ベンダーでは、脆弱性情報を「AREVA T&D Security Bulletin」として発表し、それぞれの脆弱性を解消するパッチを公開している。
このソフトのバージョン5.5、5.6、5.7を使用しているユーザーは「e-terra habitat_560_P20081030_SEC patch」を適用することで、またバージョン5.4およびそれ以前のバージョンを使用しているユーザーはバージョン5.6以降にアップデートすることで、これらの脆弱性を解消できる。