Googleは、ベンチャー投資部門を立ち上げた。同部門は消費者向けインターネット、ソフトウェア、環境技術、ヘルスケアなど、さまざまな業界に投資する意向だ。
立ち上げは、米国時間3月30日夜に同社のブログで発表された。投資家で起業家のWilliam Maris氏とGoogleでモバイルプラットフォームグループ担当マネージャーを務めていたRich Miner氏がこのファンドを率いる。Maris氏は、Googleがこの投資ファンドを立ち上げるために2008年に雇った人物だ。
Wall Street Journal(WSJ)のウェブサイトが3月30日に報じたところによると、「Google Ventures」という名称のこのファンドは初年度にGoogleから1億ドルの出資を受ける見込みだという。
新興企業に投資するよりも買収することで知られているGoogleだが、ベンチャー投資ファンドの立ち上げにより、新興企業の立ち上げをより正式な形で支援することになる。シリコンバレーを拠点とする企業でベンチャー投資に実績がある企業としては、Intel、Hewlett-Packard、Motorolaなどがある。
Thomson ReutersとNational Venture Capital Associationが2009年1月に発表した報告書によると、2008年第4四半期のベンチャー投資はわずか34億ドルにとどまり、ベンチャーキャピタリストは事実上投資を凍結したという。前年同期の投資は117億ドルで、2008年第4四半期はそれから71%も減少している。
VentureSourceによると、2008年第4四半期のIT企業に対するベンチャー投資は前年同期比40%減の21億8000万ドルで、過去10年間で最低のレベルだという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ