Citrix Systemsは米国時間4月14日、トラフィック管理およびコンテンツ配信システム「Citrix NetScaler」に「Web 2.0 Push」と呼ばれる新機能を追加すると発表した。
その理由は、Web 2.0アプリケーションが消費するサーバの処理能力が増加の一途を辿っているためだ。
リッチインターネットアプリケーション(RIA)の急増に伴い、データセンターの効率は低下しつつある。というのも、データセンターは四六時中サーバに接続されていないと使い物にならないからだ。そして、このデータセンターとの接続がサーバの処理能力を大量に消費している。
たしかに、こうしたウィジェットやWeb 2.0アプリのすべては、新たなラックサーバなどに移行できるかもしれない。ただし、それらのサーバを新たに購入する必要がある。
Citrixは、ソフトウェアがサーバにデータを取りに行く必要がないように、そのデータをユーザーに直接転送する機能をNetScalerに追加するという。この目的は、サーバ負担の軽減だ。
Citrixは声明で次のように述べている。
Web 2.0アプリケーションは、エンドユーザーに高度な機能性と反応性を提供する新時代の到来を告げたが、ことサーバのコンピューティング資源の点では非常に非効率だ。Web 2.0アプリケーションは、リッチな双方向エクスペリエンスを実現するために、ユーザーとバックエンドサーバとの1対1の接続を長時間維持する必要がある。しかし、それによりデータセンターの大量のリソースが消費され、パフォーマンスやスケーラビリティに悪影響を及ぼしている。
恐らく、多くの人々はWeb 2.0アプリがどれだけサーバに負担をかけているかなど考えたこともなかっただろう。それを考えると、Citrixの指摘は興味深い。同社は、積極的にデータを配信し、「リアルタイムインタラクションの錯覚を作り出す」ことにより、サーバの負担を現在の5分の1〜10分の1に減らすことを目指しているという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ