Intelは、フラッシュメモリを用いた新たな高速化技術「Braidwood」を投入する準備が整ったようだ。今回の技術は将来のチップセットに搭載されるという。
IntelのBusiness Client Group担当バイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーであるRob Crooke氏は2009年6月第1週、台湾のComputexカンファレンスからストリーミング配信されたプレゼンテーションの中で「Braidwoodはフラッシュメモリ技術であり、システムやアプリケーションの起動時間を短縮し、システムの反応を高速化するものだ」と述べた。
Braidwoodは、Intelが2010年に投入を予定している初めての1チップ型チップセット「5シリーズ」と、将来の「Clarkdale」プロセッサ(以下のディスカッションを参照)に搭載される予定だ。
Crooke氏によると、このアーキテクチャはデータをフラッシュメモリに保存することで、入出力(I/O)アクセスを高速化するという。同氏はComputexにおけるデモンストレーションで、「(Braidwoodが)I/Oをキャッシュした後、同じアプリケーションを再び起動する際、とても迅速に起動できる」と述べた。
IntelがBraidwoodに似た技術を最初に試みたのは2006年のことだ。その製品には「Robson」という開発コード名が付けられ、やがて「Turbo Memory」が正式名称となった。しかし、Turbo Memoryは気のない評価しか得られず、広く普及することはなかった。
Computexで配布されたIntelの文書によると、「Nehalem」ベースのプロセッサClarkdaleにはBraidwoodが搭載されるという。Clarkdaleは、メインプロセッサと同じパッケージにグラフィックスプロセッサを統合した一体型CPUになる。同プロセッサの生産は2009年第4四半期から始まり、システムの販売開始は2010年の予定だ。生産には、Intelの第2世代32ナノメートルプロセス技術が用いられる。Clarkdaleには、Intelの5シリーズのチップセットが搭載される予定だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。原文へ