データセンターおよびビジネスコンピューティング分野での、エネルギーの効率化を推進する業界団体「The Green Grid」(グリーングリッド)は7月9日、エグゼクティブディレクターにローレンス・バータル氏を任命したと発表した。バータル氏は今後、会員企業、提携先、エンドユーザーなどで構成する諮問委員会と協力し、ベンダー中立のベストプラクティス、指標、仕様を策定していく。
バータル氏はIT企業で、業務管理、戦略リレーション、コーポレートガバナンス、マーケティングといった分野で20年以上の経験を持つ。また、「Information Week」の「2008年の15名のイノベータとインフルエンサー」にも選ばれた経験を持っている。
バータル氏は「エネルギーの効率性は、IT企業やエンドユーザにとり、かつてないほど重要な課題となっています。グリーングリッドはデータセンターの効率性の測定・改善に役立つ指標ならびにメソドロジーを策定し、著しい前進を遂げました。グリーングリッドが引き続き成功するために貢献し、多くの国際的な組織や企業と協力して、新たな成果を上げていきます」とコメントしている。
The Green Gridは2007年初めに発足。電力使用の効率性を示す「PUE」(Power Usage Effectiveness)や、データセンターのインフラの効率性を示す「DCiE」(Data Center infrastructure Efficiency)といった指標を策定している。運営会員は、AMD、Schneider Electric傘下のAPC、Dell、EMC、HP、IBM、Intel、Microsoft、Sun Microsystemsの代表で構成されている。