データセンターやビジネスコンピューティングにおけるエネルギーの効率化を推進するコンソーシアムGreen Gridは5月28日、日本で新たに2つの委員会を発足すると共に、グリーンIT推進協議会と提携することを発表した。
Green Gridは、2007年2月に発足したが、日本で委員会を設けるのは今回が初めてとなる。日本で新設された委員会は、「データ調査委員会」と「コミュニケーション委員会」の2つ。日本での活動を強化する理由についてGreen Gridの代表を務めるJohn Tuccillo氏は、「日本はデータセンターを含めITの成長が著しい。日本だけが特別というわけではないが、日本でのエネルギー消費量が増化していることは事実で、効率的なリソースの使い方には学ぶべきことも多くある。それを世界にフィードバックしてほしい」と語った。
データ調査委員会は、国内の会員企業や団体からの情報を収集、分析し、適切な提言がなされているかどうかをGreen Gridのグローバル組織である技術委員会に報告する。また、コミュニケーション委員会は、技術委員会の調査結果を会員企業や団体のIT専門家に提供し、国内でのマーケティングやイベント活動に役立てる。
日本のコミュニケーション委員会の代表は、APCジャパンの坂内美子氏が務める。坂内氏は、「エネルギー効率の高い標準、プロセス、測定方法ならびに技術の導入を促進するというGreen Gridのミッションのひとつを、国内でも推進していきたい」と述べた。Green Gridでは同日、日本語の公式ウェブサイトも開設している。
一方、グリーンIT推進協議会との提携において、Green Gridはアジア地域での活動展開を拡大する。Tuccillo氏は、「データセンターの課題に対しては、グローバル規模で連携して解決する必要がある」と述べ、今回のグリーンIT推進協議会との提携の意義を語った。Green Gridはほかにも、米エネルギー省や米環境保護庁、欧州連合委員会、日本の経済産業省とも連携している。こうした各国政府との連携に加え、世界規模でユーザーからの協力を得て、「エネルギー効率化に向け、生産性のメトリックスやリアルタイムな測定プロトコル、データ収集の標準、相互運用可能な技術などを考えていかなくてはならない」とTuccillo氏は述べた。
Green Gridでは、現在全世界で約30ものプロジェクトを進めているという。その中でTuccillo氏は、「IT設備、電力、温度管理、コミュニケーションコントロール、データセンターマネジメントが2008年の注力ポイントだ」とした。