IDC Japanは7月30日、2009年の国内IT市場規模予測を前年比5.6%減に下方修正した。
この予測は、2009年第1四半期(1月〜3月)の実績、ユーザー調査(5月実施)および6月時点の景気動向などに基づくもの。3月の予測では前年比3.8%減としていたが、今回、5.6%減の11兆9365億円と予測した。
今回の大幅な下方修正は、景気悪化の影響を受けづらかったITサービス市場の規模が、経済危機に伴って縮小する見通しとなったことが主な要因だという。2009年は、IT市場を構成する3つの市場(ITサービス市場、パッケージソフトウェア市場、ハードウェア市場)のすべてが縮小する。2010年以降はITサービス市場、パッケージソフトウェア市場が成長に転じ、IT市場全体も成長路線に戻るとみている。