Firefoxのセキュリティを向上させる--お勧めアドオン10選 - (page 2)

文:Michael Kassner (Special to TechRepublic) 翻訳校正:村上雅章・野崎裕子

2009-11-24 12:24

#6:WOT

 

WOTは、Web of Trust Servicesが提供しているアドオンである。このアドオンは、スパム送信やフィッシング詐欺を行うサイトを集積した最新のブラックリストを使用して動作するようになっている。WOTは対象サイトの信頼性やベンダーの信頼度、プライバシー、子どもへの安全度を総合的に評価し、ランク付けを行っている。要するに、WOTが悪だと判断したウェブサイトには注意を払っておく必要があるということである。

WOT

#7:PhishTank SiteChecker

 

PhishTank SiteCheckerは、PhishTankとその対フィッシングコミュニティによって提供されているAPIを用いるアドオンである。インストールすると、PhishTankによってフィッシングサイトの可能性があると判断されたサイトへのアクセスがブロックされる。この時点でユーザーは続行するか否かを選択することができる。

備考:WOTとPhishTank SiteCheckerが行っていることはよく似ているものの、サイトの判定結果は必ずしも一致するとは限らない。とは言うものの、情報が多ければ多いほど、適切な判断を下せるため、筆者はこれらのアドオンを同時に使用しても問題はないと考えている。

PhishTank SiteChecker

#8:TrackerWatcher

 TrackerWatcherはprivacychoice(関連英文記事)によって開発されたアドオンであり、ウェブ閲覧の舞台裏で行われていることを明らかにしてくれるものである。TrackerWatcherを利用することで、ユーザーの訪問しているウェブサイト上に行動ターゲティング広告が存在している場合、その広告ネットワークと、それから逃れるための方法が通知されるようになる。

TrackerWatcher

#9:BugMeNot

 BugMeNotはユニークなアドオンである。このアドオンの目的は、会員登録が必要なウェブサイトからの広告スパムを排除することにある。このアドオンは、会員登録が必要なウェブサイトを閲覧する際に使用することになる(ログインページでマウスの右ボタンをクリックするとコンテキストメニューが表示される)。使用時には、BugMeNot.comの膨大なデータベースを検索することで、該当サイトの会員登録情報の有無がチェックされる。会員登録情報が登録されている場合、BugMeNotによって該当情報が登録フォームに記入されるため、ユーザーは自らの情報を提供することなく目的のウェブを利用し続けることができるわけである。

BugMeNot

#10:Xmarks

 Xmarksはセキュリティアドオンではないが、有益なアドオンである。複数のコンピュータ間でブックマークを同期させるのは面倒なことだが、Xmarksはそういった作業を行ってくれる。このアドオンをインストールすることで、イライラする作業から解放されるわけだ。

Xmarks

最後に

 Firefoxは筆者が愛用しているウェブブラウザである。また筆者は、本記事で推奨しているすべてのアドオンを自分でも使用している。なかでもNoScriptとBetterPrivacy、Adblock Plusは最も重要なものであると認識している。あなたのお気に入りのアドオンのなかで、本記事で採り上げていないものがあれば、コメント欄で教えてほしい。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]