グーグル、「Gmail」でセキュア接続をデフォルトに

文:Stephen Shankland(CNET News) 翻訳校正:緒方亮、長谷睦

2010-01-14 10:27

 Googleは先日、「Gmail」がサイバー攻撃を受け、一部について不正アクセスを許したと発表したが、その後すぐに同サービスにおいてセキュア接続をデフォルトとすることを明らかにした。

 Googleは以前から、ウェブベースのメールサービスであるGmailについて、HTTPSを使ったアクセスをオプションとして提供してきた。HTTPSは、ウェブブラウザがウェブサイトから情報を取得する際に用いられるプロトコルであるHTTPのセキュア版だ。今後はGmailではHTTPSが標準になる。

 Gmailのエンジニアリング担当ディレクター、Sam Schillace氏は米国時間1月12日付のGmail公式ブログへの投稿で「HTTPSの利用は公衆Wi-Fiスポットなどで第三者にデータをのぞかれるのを防ぐのに有効だ」と述べている。「当初HTTPS接続にするかどうかをユーザーの選択に任せたのは、マイナス面があるためだ。ウェブ内における暗号化されたデータの伝送スピードは、暗号化されていないデータよりも遅くなるため、HTTPSを選ぶとメールが遅れることがある。この数カ月、われわれはセキュリティと遅延とのバランスを検討し、その結果、すべての人に対しHTTPSをオンにするのが適切だと判断した」

 ただし、まったく問題がないわけではない。

 Schillace氏によると「現在、オフライン版GmailをHTTPで利用している場合には、HTTPSへの切り替えで問題が生じる可能性がある」という。同氏は影響を受けるユーザーにオフラインGmailをセキュア接続で使う方法を紹介し、問題を解決するためのインストール手順を案内している。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

自社にとって最大のセキュリティ脅威は何ですか

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]