ガイドワイア ソフトウェア ジャパンは2月17日、チューリッヒ保険会社に問い合わせ管理システム「Guidewire ClaimCenter」を導入したと発表した。2009年2月3日に受注を発表していた案件。チューリッヒ保険会社では2010年3月末までに全損害サービス拠点に導入を予定しており、当初は自動車保険分野で利用を始め、将来的には他の保険種目にも拡張したい考えだ。
Guidewire ClaimCenterは、保険金支払いの過程を最適化するシステム。チューリッヒ保険会社で「Z-TRUST」と名づけられた新システムは、Ernst & Youngが実装を担当した。導入が成功裏に終わったことで、チューリッヒ保険会社は、迅速な保険金支払いプロセスによるカスタマーサービスの向上と、保険金支払い業務に関わるデータを一元管理することで顧客からの問い合わせに迅速に対応できるようになるとしている。
チューリッヒ保険会社で最高情報責任者(CIO)を務めるアマンダ・カーリー氏は、「ガイドワイアの技術によって、お客様への質の高いサービスと当社の企業理念であるケアをお届けすることができます。担当者は最先端のシステムを使って業務を行うことにより、急速に変化する業界の規制やビジネスニーズにより迅速に対応できる体制が整いました」とのコメントを発表している。
ガイドワイア ソフトウェア ジャパンは、米国に本社を置くGuidewire Softwareの日本支店。損害保険会社向けに特化したシステムを提供しており、Guidewire ClaimCenterのほか、「Guidewire PolicyCenter」「Guidewire BillingCenter」と、それらすべてで構成する「Guidewire Insurance Suite」を保有する。