Appleはこの数週間に渡り、「Mac OS X Snow Leopard」バージョン10.6.3の開発者プレビューリリースをアップデートしてきて、正式版のリリース日が近づいていることを示唆していたが、正式版が米国時間3月29日にようやく一般リリースされた。
Snow Leopardのクライアント版およびサーバ版向けアップデートに加えて、Appleは、「Mac OS X Leopard」バージョン10.5.8向けにセキュリティアップデートもリリースした。
Mac OS X Snow Leopardのクライアント版向けアップデートには、以下のような問題点の修正が含まれている。
- 「QuickTime X」の信頼性および互換性
- 「OpenGL」がベースとなるアプリケーションの互換性
- 「Mail」でバックグラウンドメッセージカラーが適切に表示されない問題
- 「Rosetta」アプリケーションにおいて、名前に「#」または「&」が含まれているファイルを開けない問題
- Windowsのファイルサーバへファイルをコピーできない問題
- 64ビットモードで動作時の「Logic Pro 9」および「Main Stage 2」のパフォーマンス
- 「Bonjour」ウェイクオンデマンド中のスリープおよびスリープ解除の信頼性
- 「iMovie」でHDコンテンツ再生時に生じていたカラー表示の問題
- 印刷の信頼性
- 「Exchange」サーバへの接続時に「iCal」でイベントが繰り返されてしまう問題
- サードパーティー製のUSB入力デバイスの信頼性
- 2009年後期製造モデルの「iMac」に内蔵された「iSight」カメラから見る動画表示で生じていた問題
こうした修正点に加えて、サーバ版のアップデートには、同プラットフォームに特有のサービスおよびユーティリティにおいて多数の改善がなされている。多くの修正点が列挙されたリストは、アップデータページにて参照できる。
アップデートは「Software Update」経由で入手できるほか、小さなファイルサイズの「デルタアップデータ」または10.6.0以降のバージョンで加えられた全修正点を含む大きなファイルサイズの「コンボアップデータ」の形でスタンドアローンインストーラもダウンロードできる。
Mac OS X Leopard向けのセキュリティアップデートには、Snow Leopardの10.6.3へのアップデートのうち、Leopardの10.5.8にも関係した同じ修正が含まれている。その中には、多数のコアシステムサービス、ネットワークサービス、ファイアウォールなどのセキュリティ機構も含まれる。これらを用いるアプリケーションやサードパーティーユーティリティは、いつもながらアップデートの後に変更が必要となる可能性もあるため、必ずチェックすることをお勧めする。あらゆる修正点の完全なリストは、こちらのリンクから参照できる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ