「スタンドアロンBIより3倍速い」--日本IBM、DWHアプライアンスのラインアップを拡充

柴田克己(編集部) 2010年04月13日 18時07分

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 日本IBMは4月13日、都内のホテルでプライベートイベント「Information On Demand Conference Japan 2010」を開催。合わせて、同社の提供するデータウェアハウス(DWH)アプライアンスのラインアップ拡充を発表した。

 同社では、2009年9月にPower Systemsをベースとした「IBM Smart Analytics System V.1.0」を発表しているが、今回、新たにSystem xを基盤とする「IBM Smart Analytics System 5600」および「同5600S」の提供が開始された。また、今後System zベースの「同9600」についても提供を予定しているという。加えて、顧客分析に必要な各業界共通のデータモデルとテンプレートを「IBM InfoSphere Warehouse Pack for Customer Insight」として新たに提供する。

Neil Isford氏 Neil Isford氏

 米IBM、Software Group Worldwide Sales Information Management and Business AnalyticsのバイスプレジデントであるNeil Isford氏は、今日におけるデータ量とトランザクションの劇的な増加によって、企業システムのワークロードが急速に変容していると指摘。「1000社のグローバル企業のうち70%は、現在の要件に対応するためにデータセンターの変更、最適化を行う必要が出てきている」とした。

 同氏は、IBMのコンセプトである「Smarter Planet」を構成する「スマートなシステム」の実現にあたっては、「サーバ」「ストレージ効率」「システムソフトウェア」「ミドルウェア」といった要素をワークロードごとに集約し、最適化する必要があるとする。

 Isford氏は「IBMは、1950年代の航空会社の予約システムから始まり、x86プラットフォームだけでなく、Unixサーバとメインフレームで、システムの最適化を成功裏に実現してきた。IBM Smart Analytics Systemは、ビジネス分析に必要な分析ソフト、DWH、ハード、ソフト、サービスサポートといった要素をワンパッケージで提供する。分析ワークロードを最適化することにより、スタンドアロン導入時より3倍速いBIのパフォーマンスを実現する。また、データ圧縮により、ストレージコストやフロアスペースも削減できる」と自信を見せた。

下垣典弘氏 下垣典弘氏

 日本IBM理事、ソフトウェア事業インフォメーション・マネジメント&ビジネス・アナリティクス事業部長の下垣典弘氏は、今回、新たにx86ベースの製品をラインアップに加えるにあたり、「業界やニーズによってさまざまな分析の種類や要求仕様に柔軟に対応するための製品拡充」であると説明する。

 「データ分析に対するニーズは、大量のデータへの対応やデータセキュリティ、スピードなどさまざま。また、導入企業がこれまで利用してきたアーキテクチャによっても、最適な構成は変化してくる。Unixベースの製品に加え、x86ベースの5600、メインフレームベースの9600をラインアップすることにより、幅広いワークロード最適化の要求に応えられる」(下垣氏)

 Smart Analytics Systemは、それぞれのシリーズに対して、ソフト、DWH、ハードウェア、サービスサポートをワンパッケージにしたアプライアンスとして提供される。それぞれのコンポーネントを個別に導入するよりも、より早く、より安価に、より安定したシステムを導入できる点がアプライアンス方式の強みであるとする。

 今回、新たに提供が開始されるIBM InfoSphere Warehouse Pack for Customer Insightは、データマートのディメンション定義などを含む物理データモデル、Cognosのサンプルレポート、InfoSphere Information Serverで直接利用できるメタデータが含まれる。いずれも、同社の業界における500社以上への導入経験や15年以上の開発実績をベースにしたものだ。

 これらの要素とビジネスコンサルティングなどを組み合わせて提供することにより、同社が2010年の強化事業と位置づけるBusiness Analytics and Optimization(BAO)分野でのビジネス拡大を図りたい考えだ。

 IBM Smart Analytics System 5600は、データ容量12テラバイトからの構成に対応し、価格は7710万円(税別)から。IBM Smart Analytics Sytstem 5600Sは、SSDを搭載することで、パフォーマンスを重視した分析ニーズに対応するモデルとなる。データ容量18テラバイトからの構成に対応し、価格は9722万円(税別)から。また、IBM InfoSphere Warehouse Pack for Customer Insightの価格は1サーバあたり570万円(税別)からとなる。

IBM Smart Analytics System IBM Smart Analytics Systemには、2009年9月に発表されたPower Systemsベースの「7600」、本日発表されたSystem xベースの「5600」に加え、System zベースの「9600」がラインアップされる。

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