日立システムアンドサービス(日立システム)は5月18日、エクスジェン・ネットワークスと販売代理店契約を締結し、エクスジェン・ネットワークスが開発した、組織に散在するIDやパスワードを一元管理する統合ID管理ツール「LDAP Manager」を5月19日から販売すると発表した。
LDAP Managerは、日本国内で開発され、約220社に導入されているという。LDAPサーバをメタディレクトリとして配置し、格納されたすべてのユーザー情報を連携先システムへ配布。メタディレクトリとして一元管理することで、アカウントやパスワードの管理を1カ所のメンテナンス作業だけで全システムへ反映されるため、管理者とエンドユーザーの負担が軽減されるとしている。
ほかのシステムとの連携の多くの部分を、カスタマイズせずに設定で対応でき、システムの導入や拡張が容易でシステムにあわせてプラグインを選択できる柔軟な構成、RSAの暗号エンジンを使用した任意の属性値の暗号化などが特徴だという。必要な機能ごとにモジュールを購入できることで低価格化を実現しているため、中堅中小企業にも容易にID管理システムが導入できるとしている。
LDAP Managerの提供価格は81万9000円から。日立システムでは、LDAP Managerを「アイデンティティ管理ソリューション」の製品ラインアップに追加するとともに、シングルサインオンでアクセス制御を実現する製品「CA SiteMinder」などと連携させて同ソリューションの強化を図る。同社は、今回のLDAP Managerの販売に伴いアイデンティティ管理ソリューション全体で、今後3年間に約3億円の販売を目指すという。