MS、メディア管理ソフト「Expression Media」を売却

文:Ina Fried(CNET News) 翻訳校正:緒方亮、高森郁哉

2010-05-26 11:41

 Microsoftは米国時間5月25日、メディア管理ソフトウェア製品「Microsoft Expression Media」を中判デジタルカメラのメーカーPhase Oneに売却すると発表した。

 Microsoftは売却額を明らかにしなかった。同社は2006年に英国のiView Multimediaを買収し、この時に得た技術がExpression Mediaとなった。

 Expression Mediaは単体で販売されたほか、「Office 2008 for Mac」の「Special Media Edition」に同梱されていた。

 Microsoftはプレスリリースの中で、Phase OneへのExpression Media売却は2007年に両社が結んだ戦略的提携に基づいたものだと述べた。Expression Mediaの個人顧客へのサポートは、Microsoftが今後90日間行い、その後はPhase Oneが受け持つ予定だ。Microsoftからのボリュームライセンスの一環でExpression Mediaを利用している場合は、引き続きMicrosoftからサポートを受けることになるという。

 Phase Oneの最高経営責任者(CEO)、Henrik Hakonsson氏は次のように述べた。「われわれは、Expression Mediaの所有権を得ることに感激している。Microsoftと提携して数年になるが、この間、当社の顧客の多くがデジタル資産管理の必要性に対処するためExpression Mediaを選択してきた」

 Microsoftによると、この買収契約は同社のIP Ventures部門が取りまとめたものだという。同部門は、戦略的価値がなくなったとMicrosoftが判断した技術のライセンスや売却を行っている。

 Microsoftの戦略および事業開発担当ディレクター、Josh Weisberg氏はプレスリリースの中で、「われわれは今回の合意形成を通じて、Expression Media技術の信頼性が損なわれることなく、移行が当社の顧客にとってスムーズなものになるよう、あらゆる努力をしてきた」と述べた。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    ISMSとPマークは何が違うのか--第三者認証取得を目指す企業が最初に理解すべきこと

  2. 運用管理

    メールアラートは廃止すべき時が来た! IT運用担当者がゆとりを取り戻す5つの方法

  3. 運用管理

    IT管理者ほど見落としがちな「Chrome」設定--ニーズに沿った更新制御も可能に

  4. セキュリティ

    シャドーITも見逃さない!複雑化する企業資産をさまざまな脅威から守る新たなアプローチ「EASM」とは

  5. クラウドコンピューティング

    生成 AI リスクにも対応、調査から考察する Web ブラウザを主体としたゼロトラストセキュリティ

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]