Microsoftは米国時間5月25日、メディア管理ソフトウェア製品「Microsoft Expression Media」を中判デジタルカメラのメーカーPhase Oneに売却すると発表した。
Microsoftは売却額を明らかにしなかった。同社は2006年に英国のiView Multimediaを買収し、この時に得た技術がExpression Mediaとなった。
Expression Mediaは単体で販売されたほか、「Office 2008 for Mac」の「Special Media Edition」に同梱されていた。
Microsoftはプレスリリースの中で、Phase OneへのExpression Media売却は2007年に両社が結んだ戦略的提携に基づいたものだと述べた。Expression Mediaの個人顧客へのサポートは、Microsoftが今後90日間行い、その後はPhase Oneが受け持つ予定だ。Microsoftからのボリュームライセンスの一環でExpression Mediaを利用している場合は、引き続きMicrosoftからサポートを受けることになるという。
Phase Oneの最高経営責任者(CEO)、Henrik Hakonsson氏は次のように述べた。「われわれは、Expression Mediaの所有権を得ることに感激している。Microsoftと提携して数年になるが、この間、当社の顧客の多くがデジタル資産管理の必要性に対処するためExpression Mediaを選択してきた」
Microsoftによると、この買収契約は同社のIP Ventures部門が取りまとめたものだという。同部門は、戦略的価値がなくなったとMicrosoftが判断した技術のライセンスや売却を行っている。
Microsoftの戦略および事業開発担当ディレクター、Josh Weisberg氏はプレスリリースの中で、「われわれは今回の合意形成を通じて、Expression Media技術の信頼性が損なわれることなく、移行が当社の顧客にとってスムーズなものになるよう、あらゆる努力をしてきた」と述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ