アクセラテクノロジは6月7日、独立行政法人産業技術総合研究所(産総研)で、1万人規模の全所内情報共有にアクセラテクノロジのエンタープライズサーチ「Accela BizSearch」が採用されたことを発表した。
産総研は、2001年の中央省庁再編に伴い、通商産業省工業技術院およびその傘下の15の研究所群および計量教習所を統合再編して発足した。再編によって研究分野が多岐にわたり、研究情報やそれを支援する情報が膨大化。そこで産総研では、所内で運用されている複数の業務サーバに散在する情報への一元的なアクセスを目指して、全所内情報共有ポータルの導入を決定した。
産総研は、産学官連携等により多様な研究者が研究に従事していることから、役職員の他、契約職員や共同研究者等を含めると1万人規模の組織であり、役職や所属している部門に応じ、ドキュメントのアクセス権限がそれぞれ異なる。そのため、所内に蓄積された大量のデータから必要な情報を高速に引き出せると同時に、検索結果には、アクセス権限のない文書は表示されてはならず、個々人のアクセス権限が厳守されることが必須であったという。
Accela BizSearchは、検索インデックスを作成する際に、各システムの各文書が持つアクセスコントロール情報をインデックス内に取り込み、権限のチェックに伴う処理コストを最小化する独自の方式を用いて、高速性とセキュアな検索の両立を実現しているという。アクセラテクノロジでは、この検索の高速性とアクセス権限を守るセキュリティの両立が評価され、今回の採用に至ったとしている。