Harvard Business School助教授のAndrew MacAfee氏は、Enterprise2.0を「企業内や企業間、またはパートナーや顧客との間で自由にソーシャルソフトウェアプラットフォームを活用すること」と定義している。このとき重要になるのは、コンシューマテクノロジだ。
これまで新しいテクノロジは、企業システムを構築するためのテクノロジとして生まれて来ることが一般的だった。しかし現在の新しいテクノロジは、ブログやWiki、RSS、タギングなど、コンシューマ技術として登場し、それをいかに企業システムに活用するかという流れが確立されてきた。
たとえば、Enterprise Search Platform(ESP)もそのひとつで、当初はインターネット向けの検索エンジンとして使用されていたテクノロジを企業システムに応用するために製品化し直したものだ。このように、コンシューマ技術を企業システムで活用しながら新しいビジネス価値を生み出す仕組みを実現するのがEnterprise2.0といえる。
9月4日に開催された「ZDNet Japanソリューションフォーラム2007 〜サーチテクノロジからはじまるエンタープライズ2.0」では、Enterprise2.0を実現する最初の技術である“検索テクノロジ”にフォーカスしながら、コンシューマ技術がいかに企業システムに新しい価値をもたらすのかが紹介された。
「テクノロジではなく、テクノロジを利用して築くリレーションシップに注目することが重要だ」。Forrester Researchのシニアアナリスト、Jonathan Browne氏は、こう語る。
アクセラテクノロジの進藤達也氏は、9月4日に開催された「ZDNet Japanソリューションフォーラム2007 〜サーチテクノロジからはじまるエンタープライズ2.0」で、Web2.0時代の情報活用術について講演した。
グループネットはロータスの社長を務めていた菊池三郎氏を中心に、2006年2月に設立された新しい会社。Vivisimoと総代理店契約を締結し、企業内にある情報を最適に活用するためのソリューションを提供している。
「本当に必要なデータはどこに? データから読み解く理想のインフォメーションワーク」をテーマに、マイクロソフトの澤円氏がデータが示す情報活用の現実について紹介した。
「ZDNet Japanソリューションフォーラム2007」では、ジャストシステムの高瀬雅利氏が、「ConceptBase」を活用した「情報再利用の活性化」のステップアップ方法を紹介した。
「ZDNet Japanソリューションフォーラム2007 〜サーチテクノロジからはじまるエンタープライズ2.0」において、グーグルの大須賀利一氏は、コンシューマサービスで培った検索技術の企業システムへの適応を紹介した。