#4:ファイルの関連付けを設定しておく
ファイルの関連付けを設定しておかなかった場合、ユーザーからの問い合わせがIT部門に殺到することになるだろう。まさに悪夢のような状況が起こり得るわけだ。例えば、.docファイルがダブルクリックされた際にはOpenOffice.org Writerが起動するように設定しておく。.mp3ファイルがクリックされた際にはRhythmboxかAmarok(あるいはその他のメディアプレーヤー)が起動するように設定しておく。こういった設定は、ファイルマネージャから行うことができる。例を挙げると、KDEのDolphinではファイルを右クリックし、[Open With]サブメニューから[Other]を選択する。そして新たにオープンされたウィンドウを用いて、関連付けたいアプリケーションを選択した後、「Remember Application Association…」というチェックボックスをチェックする。この操作を、ユーザーが使用するファイル形式すべてに対して行っておくのである。
#5:マニュアルを渡しておく
IT部門は文書というものを軽視しがちである。しかし、この種の移行においては、ユーザーが適宜参照することのできる紙ベースのマニュアルを用意しておくことが最善の道である。そしてこのマニュアルでは、従来のOSやデスクトップとは異なる基本的な点を解説しておくべきである。また、参考になるティップスも盛り込んでおくべきだろう(簡単すぎると思うようなこと(コピーやペーストの方法など)も含めてである)。WindowsからLinuxに移行するユーザーにとっては、簡単すぎて必要ないというティップスなど存在しない。さらに、WindowsとLinuxの類似点(LinuxでもWindowsと同様に、Ctrl+cでコピーが、Ctrl+vでペーストが行えるなど)を数多く目にすればするほど、Linuxに対する不安感は解消されるはずだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。