IBM、クラウドによる戦略コンサルタントサービス--LotusLiveを活用して顧客と共同作業

富永恭子(ロビンソン)

2010-06-21 18:47

 日本IBM(IBM)は6月21日、戦略コンサルタントが利用するIT基盤にクラウド環境を活用することで、ワークスタイルの変革と顧客とのコラボレーション強化を図ると発表した。クラウド環境構築には、コラボレーション機能をパブリッククラウドで提供するソフトウェア「IBM LotusLive Engage」を利用。これにより、クラウド時代の新たな戦略コンサルティングサービスのあり方を検証、実行するとしている。7月1日から運用を開始する。

 IBM LotusLive Engageは、情報交換や作業項目管理、ファイル共有を行うソーシャルネットワーキング機能とウェブ会議を行うオンラインミーティング機能を提供する。ウェブ会議機能では、アンケート機能やオンラインチャットなども利用でき、効率的な会議運営を支援するという。また、アクセス権限を細かく設定できるため、共有するファイルの暗号化、共有ファイルを更新する際の上書きを制御する機能など、セキュリティも確保されているとする。

 クラウド環境を活用して情報共有やウェブ会議を行うことにより、対面が前提だったがゆえに難しかった国内外の各拠点との連携を容易に行え、さまざまな知見を融合した質の高い戦略を策定することができるという。また、地理的、物理的な制約がなく、必要なときに必要なメンバー間で情報共有と討議ができる、簡単かつセキュリティの確保されたIT環境を用意することで、海外IBMのコンサルタントも、よりプロジェクトに参加しやすくなり、サービスの質向上につながるとしている。

 顧客とのコラボレーションに加えて、戦略コンサルティング部門内の会議もLotusLiveを活用して行うという。クラウドがもたらす価値をコンサルタント自らが検証し実行していくことで、新たな戦略コンサルティングサービスを展開していくとする。さらに、今回の取り組みを通じて、すでに提供を開始しているクラウド構築関連のコンサルティングサービスの強化にも利用するという。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

関連記事

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    警察把握分だけで年間4000件発生、IPA10大脅威の常連「標的型攻撃」を正しく知る用語集

  2. セキュリティ

    まずは“交渉術”を磨くこと!情報セキュリティ担当者の使命を果たすための必須事項とは

  3. セキュリティ

    「2024年版脅威ハンティングレポート」より—アジアでサイバー攻撃の標的になりやすい業界とは?

  4. ビジネスアプリケーション

    Microsoft 365で全てを完結しない選択、サイボウズが提示するGaroonとの連携による効果

  5. セキュリティ

    生成AIを利用した標的型攻撃とはどのようなものなのか?実態を明らかにして効果的な対策を考える

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]