HP、Palm買収の完了を発表

文:Tom Krazit(CNET News) 翻訳校正:緒方亮、福岡洋一

2010-07-02 11:51

 Hewlett-Packard(HP)があっさりと今日的なスマートフォンのメーカーに返り咲いた。

 世界最大のPCメーカーであるHPは、以前発表していた1株5.7ドル(総額およそ12億ドル)でのPalm買収を完了し、独自のモバイルOSを手にした。元Apple幹部で、会長兼最高経営責任者(CEO)としてPalmの復活を託されていたJon Rubinstein氏は、HPのパーソナルシステムグループを担当するエグゼクティブバイスプレジデントTodd Bradley氏の下につくことになる。

 HPは「Windows Mobile」OSを採用したスマートフォンを数年にわたって販売してきたが、同OSは消費者や企業の支持をかなり失っており、このことがPalmの買収という決断につながった。HPはPalmの「webOS」をさまざまなデバイスに採用する予定で、スマートフォン「Palm Pre」の製品ラインを引き続き開発するほか、米国時間7月1日の発表では「スレートPCおよびネットブック」の計画があることも明らかにしている。

 つまりHPが開発し、MicrosoftのCEOであるSteve Ballmer氏が「2010 CES」の基調講演で披露した、「Windows 7」搭載のスレートPCはもう終わりなのだろうか?HPは1日の時点で明言する用意ができていなかったが、次のような声明を出している。「われわれは現在、顧客による評価を受けているところで、まもなく次の段階について決断することになる。あの製品の計画を最初に披露した当時、われわれはPalmの買収を想定していなかった」

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]