#4:引き出し機能
GNOMEのパネルには、引き出しを追加できるという嬉しい機能がある。こういった引き出し機能によって、必要なアイコンやアプレットといったものを、スライドして現れるメニューの中に格納しておくことが可能になる。この機能を使えば、デスクトップのあちこちにアイコンが散乱し、お目当てのものを探すのに時間がかかるという状態を避けることができるわけだ。さらに、アプリケーションの用途別に引き出しを作成することもできる。例えば、よく使うオフィスアプリケーションや、よく使うソーシャルアプリケーションといった単位で引き出しを分けておくことも可能である。このように整理した方が、メニュー階層をたどっていくよりも効率的な場合がしばしばあるはずだ。
#5:フォルダの整理
ユーザーはフォルダの整理をなおざりにしがちである。最近のLinuxディストリビューションであれば、ホームディレクトリ(~/)の下に、以下のような非常に理に適ったディレクトリが用意されているはずだ。
- Desktop(デスクトップ)
- Documents(ドキュメント)
- Downloads(ダウンロード)
- Pictures(ピクチャ)
- Music(ミュージック)
- Public(パブリック)
- Templates(テンプレート)
- Videos(ビデオ)
この階層分類に従ってファイルを適切な場所に保存するようにすれば、検索ツールの使用にそれほど時間をかけなくても済むようになるはずだ。フォルダやファイルが整理されていない場合、思っているよりもずっと多くの時間を無駄にしてしまうことになる。筆者はさらに、こういったフォルダ内にサブフォルダを作成し、できる限り整理された状態でシステムを使えるようにしている。Linuxデスクトップにおいて標準となっているこういった階層は、長い歴史の結果として作り上げられたものであり、そうなっている理由があるのだ:つまり、実証されているというわけである。
簡単な効率向上策
以上の5つが、Linuxデスクトップを整理し、効率的なものにしておく簡単な方法である。まずはこういったティップスを実践し、効果のほどを自らで体験してみてほしい。ほんのちょっとしたことを行うだけで、Linuxデスクトップのエクスペリエンスが驚くほど素晴らしいものになることが分かるはずだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。