NECは、フォールトトレラントサーバ(無停止型サーバ)「Express5800/ftサーバ」において、VMwareの最新仮想化基盤「VMware vSphere 4」に対応した製品をラインアップし、7月29日より販売活動を開始した。
新製品では、NECの高可用性ソフトウェア「CLUSTERPRO X」との組み合わせを新たにサポートしている。これにより、サーバの仮想化基盤上で動作する2つのゲストOSをクラスタ構成とし、一方のOSに障害が発生した際に自動的に正常なOSに業務を引継ぐことが可能となっている。従来から対応していたハードウェア障害に加え、ソフトウェア障害に起因するサーバダウンのリスクも低減できるため、システム全体の可用性を向上できるとしている。
また、新製品ではCPUに「インテルXeonプロセッサー5500番台」を搭載することで、従来機(Express5800/320Fd-MR)と比較して約2倍の処理性能を実現したほか、メインメモリの最大搭載容量を従来比4倍の96Gバイトに拡大した。これにより、さらに大規模な仮想化システムへの適用が可能としている。
新製品の税別価格は、Xeon X5570を搭載するミッドレンジモデルの「Express5800/R320a-M4(VMware対応モデル)」が256万円より。Xeon E5504を搭載するエントリーモデルの「Express5800/R320a-E4(VMware対応モデル)」が178万円より。いずれも、8月9日より出荷が開始される。