情報処理推進機構セキュリティセンター(IPA/ISEC)とJPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は8月25日、Devon ITが提供するシンクライアント管理ツールに複数の脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。
Devon ITのシンクライアント管理ツールは、認証情報を平文で送信する。この問題が悪用されると、管理ツールの通信を傍受可能な第三者によって不正にアクセスされ、シンクライアントの設定を変更される可能性がある。また、管理ツールに含まれている /usr/bin/tm-console-bin には、バッファオーバーフローの脆弱性が存在し、攻撃者に任意のコードを実行される可能性がある。
現時点では、Devon ITによる対策方法は公開されていない。JVNでは、対策方法が公開されるまでの間、シンクライアントが適切な管理サーバのみと通信するよう、アクセスを制限することで今回の脆弱性の影響を軽減できるとしている。